SASからSAS University Editionというソフトがリリースされていました。
含まれるパッケージは、BASE SAS(R), SAS/STAT(R), SAS/IML(R), SAS/ACCESS(R) TO PC FILES およびSAS STUDIO(R)だそうです。
Mac, Linuxでも使用できるようです。
FAQによれば、非商用利用であれば、高等教育機関に所属しているかどうかに関係なく、どなたでも学習や学術調査の目的で利用できるそうです。
インストール
VMでサーバーを動かして、Webのインタフェースからプログラミングと解析の実行をするようです。
Oracle VirtualBoxかVMwareをインストールする必要があるようです。
インストール手順概要は
- VMをインストール
- VMイメージを読み込む
- myfoldersという名前の共有フォルダを作って、VMの設定画面等でパスを入力する
- VMを起動
- サーバー画面に http://localhost:10080 とか http://123.456.789.101 と表示されるので、これをブラウザのアドレスバーに入力する
- ブラウザからSAS STUDIOが起動する
といった感じでした。
インストールマニュアルがあるので、さほど苦労はしないと思われます。
関連リンク
SAS STUDIO
SASのWebのインターフェースでした。
コード補完してくれるエディタが付いていて、ショートカットキーも使用できました。
Rユーザ向けに言えば、Server版のR Studioをローカルから使うような感じですね。
SAS/STAT
搭載バージョンは13.1で、最新のものでした。
したがって、
- GLMSELECT ProcedureでAdaptive lasoo
- PHREG Procedureで生存時間解析やFine-Grayモデル
- MIXED Procedureで線形混合モデル
- GLIMMIX Procedureで一般化線形混合モデル
- NLMIXED Procedureで非線形混合モデルや一般のモデル
- ICLIFETEST Procedureで区間打ち切りデータの解析
- IRT Procedureでitem response models
- MI ProcedureにはMNAR statementが追加されているので使いやすくなった!
- MCMC ProcedureでMCMC (13.1からmulti thread化; ただしSAS University Editionは2コアまでしか割り当てられないようです)
などもとても簡単に実行できるでしょう。
SAS/STATでできる事の一覧は
などを参照のこと。
ちなみに、↑に書いていないことも死ぬほど沢山できるので、SAS/STATヘルプファイルを熟読すると良いでしょう。
各手法のサンプルプログラムが付いていますので、参考になります。
感想
非商用利用のみとはいえ、SASが無償で使えるとなると、助かる人が沢山いそうですね。